代表あいさつ

フジオーソラボは平成16年の1月に開業しました。当時は墨田区の荒川近くの工場に6畳くらいのスペースを借りて作業場にしていました。

普段の仕事は資料と模型を相手にしていますが、『対モノではなく、それを装着する人はどういう人か、どんな風にきれいにしたいかを想像しながら仕事をする。人に関心を持ち、石膏の塊と思わないでその人を想像しながら作ることを大切にしてほしい』と社員に伝えています。

良い仕事をするためには意欲が大切です。
毎日勉強して、技工物を作っていくことの繰り返しですが、新しい技術が一つでも多く習得できるようになれば、仕事の幅も広がっていきます。

この仕事は人を育てるのに非常に時間がかかります。

一緒に長くやっていくためには、各々の個性を理解し、その人に会った働き方を一緒に考えていくことが必要だと思っています。

技工技術だけを磨くのではなく、コミュニケーションがしっかりとれて、歯科医の要望をきちんと吸い上げられるような一人前の社会人を育てたいと経営者として思っています。

そのためには、挨拶など基本的なことをしっかりできるようにと教えています。

何か集中して取り組めるものを一つでも持っている人はこの仕事に向いていると思います。「人とは違う技術を身につけたい」、「新製品を作ってやろう」という野心のある人は歓迎しますし、社会で活躍する技工士にはそのようなタイプが多いです。

当社で行っている舌側矯正は歴史が浅く、舌側矯正についての情報があまり出回っていない状況です。当社では、舌側矯正の症例が年間約3,000症例あり、ノウハウを学ぶ環境が整っています。

待遇や福利厚生に関してですが、社会保険には加入していますし、土日もしっかり休んでいただき、21時以降の残業も禁止しています。昇給は年1回あり、不定期昇給も実績に応じて複数回設けています。

在宅勤務も状況に応じて可能で現在1名いらっしゃいます。現在は模型の準備を作る仕事を行ってもらっています。

在宅勤務　豊田愛さんのインタビューをみる

社員評価についてですが、技工に要する時間について3か月に一度、自分で作業時間を記入してもらっています。また、約50項目の自己評価シートを使用して自身の得意な仕事と伸びしろを会社と社員で共有しながら公平に評価をします。

社員評価基準

可視化することで「ここの作業が弱いから強化しよう」という気持ちも出てきますし、技術向上のためのモチベーションとなるように環境を整備しています。

「御社に入社する際に必要なスキルはありますか？」とよく質問されるのですが、技術的なことについては入社してからしっかり教えますので、素直に学ぶ姿勢を持った方なら大丈夫です。

現在、歯科技工士の数が減っていて一人の歯科技工士に対して仕事がたくさんある状況です。一時期は技工士の報酬体系が崩れていましたがそれも徐々に持ち直してきています。きちんとしたものを作っていけば、仕事が無くなることはありませんし、矯正をする患者数は年々増えていますので、とても将来性のある仕事だと思っています。

最近では様々な技術が出てきています。CAD/CAMを例にとると、CAD/CAMを操作するためには、矯正技工に対する正しい知識と経験が必要です。つまり、手できちんとしたものを作れる人がCAD/CAMでもいい仕事ができるわけです。素人がいきなりデジタルで複雑な構造の製品を作れるわけでもありません。

当社はDX化に積極的に取り組んでおり、現在は作業の約50％にデジタル技術を取り入れています。歯科用ソフトだけでなく工業用3Ｄモデリングソフトを活用し、精度の高い技工物を効率よく製作できるよう工夫していますので、熟練の技術と最新のテクノロジー両方を学ぶことができます。 

技術職において人とは違う技術を極めていくことは武器になると思います。当社では技術を磨くための環境が整っていますし、受け入れ体制もできています。失敗を恐れずにどんどん挑戦していただければと思っています。

あとはやはり一度職場に来てみて、実際の作業風景や社員の姿、会社の雰囲気を感じてほしいと思います。